Category: ハンドバック・ファッション・女優

刺しゅうが装飾美術の仲間入りをするためには

デザインのほか、どんなステッチを選ぶかがたいせつである。

ランニング、ダブルランニング、バック、ステム、スプリット、チェーンなどの線刺しゅう用ステッチ、クロス・ステッチなどの十字形、ゴブラン、ロングアンドショート、サテン、カウチングなどの面(めん)刺しゅう用ステッチを併用することによって効果を増そうという試みが、それぞれの時代の特徴を生んできたといえよう。

しかし、アップリケやキルティング、パッチワークのように、地布に異なった別の平面を加工することによって効果を生み出す手法もある。

刺しゅうは、このように装飾美術としての性格を強くもっているが、地布を補強するというような、実用目的のための機能性とけっして無縁のものではない。

装飾と機能が一体となっているところに刺しゅうの魅力があるといっても過言ではなかろう。

ハンドバッグは財布や化粧品

小物類を入れて持ち歩く、小型の鞄(かばん)または手提げ袋。

手に提げたり抱えたり、腕や肩にかけたり、首や腰につるしたりして持つ袋物をさす。実用的要素の強いアクセサリーで、衣服形態と密接な関連をもち、形、サイズ、素材、デザインは時流に応じて多様に流行が変わる。

日本では、クラッチバッグ(片手で抱え持つバッグ)、ボストンバッグ、ショルダーバッグ、ポシェット(首や肩からつるす小さなポケット状のバッグ)、パース(小型バッグ)、ベルトポケット(ベルトに通してウエストにつける)などがある。

袋物の使用は古く、紀元前9世紀ごろのアッシリアには、四角い手提げ袋(一説では手桶(ておけ))を手にした神像の浮彫りがみられる。

前7世紀のバビロニアでは、宗教儀式に必要なバッグがあった。

古代ギリシアでは、ポケットの代用に袋をベルトにつるすことが行われ、この風習は中世後期まで続く。

この袋は、中世にはオモニエール、エスカルセルとよばれ、財布や鍵(かぎ)や施し物、ナイフ、櫛(くし)などを入れていた。今日流行のポシェットのルーツともいわれる。